まず決まる事
通常は2つの数字で決まります。ブランク直径と仕上り直径の比、そしてラジアス部で図面が求める強厚です。幅広いフランジ付きの浅いカバーなら1〜2工程で済みます。自分の直径よりも深いキャップは数工程に分ける必要があり、金型は最初の工程からそれを想定して設計します。 25t〜350tのプレスで直径250mm まで深絞りし、金型は自社で設計・製作しています。
部品に求められること
カバーとキャップは図面では単純に見えて、実際にはそうでないことが多いものです。当社が扱う部品では、通常3つの要件が重なります。外径が対応する穴に入ること、閉じた底が平坦または決められたドームを保つこと、そして強がネジ、ベアリング、干渉めを支えることです。図面が別体のキャップをカバー上に示している場合は、どの結合を意図するかをお知らせください。圧入、かしめ、リベット、溶接のいずれかです。二つのケースの成形は当社の担当ですが、結合方法は金型を切る前に図面と照らして確認します。
カバー・キャップ・一体形成のどれか
| 図面が示すもの | どう作るか | 留意点 |
|---|---|---|
| 浅いカバー、フランジのみ | ブランクと成形、1〜2工程 | 成形とトリミング後のフランジ平坦度 |
| ラジアスと強高さが決まったカバー | ブランクから深絞り、高さに応じた工程数 | 絞り比とラジアス部の強薄くなり |
| ジョイント・ポート・ベアリングに乗せるキャップ | 深絞りケースをトリミングし、外径をサイジング | 外径のスプリングバックとサイジング工程 |
| カバーとキャップを1部品で | 一体で深絞りし、その後に穴あけとフランジ成形 | 材料が深さとフランジを両方支える必要がある |
絞れるかどうかを決める要素
- 絞り比。ブランク直径を仕上り直径で割った値です。材料ごとに、1段で裂けずに耐える上限があり、それを超えると工程を増やします。当社が使う数値は深絞り加工のガイドにあります。
- ラジアスと強厚の関係。薄い強に厳しいラジアスが、カバーが裂ける場所です。ラジアスを開くか工程を足す方が、対抗するよりほとんど安くつきます。
- ブランク寸法と材料取り。幅広いフランジのカバーは、ほとんどがブランクです。入れ子の取り方とプレスに合ったストリップ設計が、コイルのどの割合が部品に入るかを決めます。
- 押さえとトリミングのためのフランジ幅。ブランクホルダーには押さえる面が、トリミングには切る面が必要です。図面が望むほど狭くはできません。
- 平らな底かドーム付きの底か。平坦を保つ底は通常コイニングかサイジング工程を伴い、ドーム付きは絞りと同時に形成されます。
当社が深絞りする材料
| 材料 | カバー・キャップでの主な使い方 | 注記 |
|---|---|---|
| 炭素鋼 DC01〜DC06 | 一般のカバー、キャップ、ハウジング | DC04 とより柔らかい種類が最も深く絞れます。DC01 は浅い成形向き |
| 亜鉛メッキ鋼 DX53D+Z | 塗装工程なしで耐食性が必要なカバー | メッキが絞りに耐える必要があり、ラジアスは余目に |
| ステンレス 304 / 304 DDQ / 316 | 湿気、医療、食品接触の設備のカバー | 加工硬化が速いので工程間で焼鈍 |
| ステンレス 430 | 磁性も必要なキャップ | フェライト系で磁性。延性は 304 より低い |
| アルミニウム 1100-O / 3003-O / 6061-O | 軽量のカバー、キャップ、熱遮蔽板 | 調質轼いのは良く絞れますが、硬いものはクラックします |
| 銅と黄銅 | 導通キャップ、端子、装飾カバー | 成形性は非常に良い。調質を指定してください |
当社が定常的に使う材料と厚さは材料ページにあります。一覧に無い材料は、代替を勝手に選ばず仕様書を図面と一緒にお送りください。
制造仕様
| 項目 | 範囲 |
|---|---|
| プレス | 25t〜350t – 単発、順送金型、トランスファー |
| 最大絞り直径 | Ø250mm |
| 強厚(公開している構成) | 0.25mm〜1.00mm、最も一般的な値は 0.50mm |
| 金型 | 自社で設計・製作、プレスと同じ工場内 |
| 二次加工 | 自社 CNC による面取り、穴あけ、タップ、バリ取り |
| 表面処理・熱処理 | 認定供給先経由、ロットごとに証明書を保管 |
| 測定 | 自社測定室:2.5D 投影測定機、デジタル高さ計、粗さ Ra / Rz |
| 証明書類 | ISO 9001:2015 のプロセス、初回品証明書、PPAP 対応資料、自動車部品番号の IMDS データ |
見積りに必要な情報
カバーやキャップでは4つが決め手になります。工差付きの2D図面、材料と調質、最終的に必要な表面、年間量です。キャップとカバーの結合が当社の範囲に入る場合は図面にその旨を書いてください。結合方法によって、両方のケースの金型が変わります。試作から量産への進め方は試作と初回品に記しています。
よくある質問
深絞りカバーの強はどこまで薄くできますか。
公開している構成では 0.25mm〜1.00mm、最も一般的な値は 0.50mm です。実務上制限になるのは途中の板厚ではなく、成形後のラジアス部の強です。ラジアスを回るところで材料が引き伸ばされて薄くなるからです。図面をお送りください、どの位置で板厚より薄くなるかをお伝えします。
深絞りカバーにネジを切れますか。
深絞りの強は通常、直接信頼できるネジを切るには薄すぎます。ですからネジは厚めのコラー、挿入するブッシュ、または成形後に機械加工した部分に入れます。初めから設計に入れる方が、成形後の強に求めるより安くつきます。
外径はどこまで厳しく作れますか。
外径は制御しやすい寸法で、最終の絞りまたはサイジング工程で決まります。どこまで詰められるかは直径、高さ、材料によります。一括の数値は示しません。機能に関わる寸法を図面に記載していただき、それぞれを成形ルートと照らして確認します。考え方はハウジングの工差にあります。
キャップとカバーを同じ金型で作れますか。
はい、量産ではよく優れた方法です。同じストリップに入れ子で配置し、順送金型で1ストロークで両方を作ります。製作費は増えますが量産費は下がり、段取り替えと材料発注が1回で済みます。
Balford 技術チーム(中国浙江省諸暨)執筆。最終更新:2026年10月8日。